それから、「海外の人に日本という国をもっと知ってもらいたい、好きになってもらいたい」という感情が生まれ、その感情がもとになって、紆余曲折を経ながらも、今の仕事にたどり着いています。

大学卒業後、まずは教育・人材系の一般企業に就職し、企画営業職として勤務しました。そして２年後に日本語学校部門へ異動しましたが、そこで語学力も含めて自分の実力の無さを思い知り、営業ではなく、もう少し違う道の経験をしたいと思い、その会社を退職しました。

その後、縁あって2005年から1年間、台湾で日本語教師をしながら、中国語の勉強をするという経験をしました。語学力や知識・経験で自信をつけ、帰国後は、組合の職員として、中国人の技能実習生の監理や、日本語学校の職員として留学生の募集等に携わりました。

それから30代は、中間管理職をいくつか経験し、仕事だけというほど、仕事に打ち込みました。2017年からはインドネシアに赴任し、現地法人の代表として、技能実習生に対する送り出し教育のマネージメントに携わっていましたが、将来のことを色々と考えた結果、会社員を辞めて独立しようと決意して帰国をしました。

2019年4月に、今の共同経営者との出会いをきっかけに人材会社を設立しました。軌道に乗せようと頑張っていた矢先、コロナの影響で、日本への出入国がストップしてしまい、考えていた事業が立ち行かなくなりました。

その時はもう40代でしたが、これをきっかけに、昔、何回か中断してしまった行政書士の勉強を再開しようと思い立ち、朝も昼も時間さえあれば勉強に集中しました。そして、数回の受験を経て、ようやく合格し、2021年4月に晴れて人材会社併設で行政書士事務所を開業しました。

私は、器用なほうではないかもしれませんが、その分、誠意と忍耐力を持って最後まで成し遂げる性格です。そして、このような様々な経歴から日本を訪れる外国人の方に幸せになってもらいたいという思いだけは誰にも負けない自負もあります。今後もこの思いを胸に、お客様一人一人と真剣に向き合って仕事をしてまいりたいと思います。